『バスタイムv』


「…遅ぇ…。何やってんだ、かごめのやつ…。」
ここは現代。日暮家の風呂場である。
犬夜叉は、一人、湯船に浸かり、かごめが入ってくるのを今か今かとヤキモキしながら待っている。

それは、数時間前の事。
戦国の地で、とある妖怪と戦っていた時、犬夜叉は斬った妖怪の体液を全身に浴びてしまったのだ。

粘っこいその体液は、どことなく生臭く、一緒にいる仲間も、さりげなく距離をおいてしまうほど…。
近くの川で、洗っても、しつこい匂いとベタベタは取れそうにない。

そこで、かごめは犬夜叉を家に連れて帰り、現代のお風呂に入る事を勧めたのである。

「かなり強力な粘液ね…。髪にもついてる。よし、私が洗ってあげるね。」
無邪気にやる気を出してるかごめと裏腹に、激しく動揺する犬夜叉。

「な゛…っばっ…ひっ一人で洗えらぁ!」
「何よ〜。大丈夫だってば、ブヨだって、洗ってあげた事あるのよ。」
「…おまえなー…。とにかくいいっつってんだろ。大体、お前、服濡れるぞ。」

…そんなやりとりの後、かごめは手早くバスタブに湯を入れ、抵抗する犬夜叉を
言霊で鎮め、緋衣をさっさと剥ぎ取ると、洗濯機をまわし始めた。

「…じゃあ、着替えてくるから、先に身体でも洗っててね♪
…草太と入った事あるから、だいたいわかるよね?」

そう言って、かごめは鼻歌まじりに、風呂場を出て行った。

かごめが、言い出したら聞かないやつだという事は、犬夜叉は重々承知している。
…とにかく、まず身体を洗おう、と、何種類かあるボトルに手を伸ばす。

「…どれだ…?チッどれでもいい…。」
記憶を頼りに、ポンプの上部を押して、手に取る。

…途端、辺りに漂う、嗅ぎ慣れた優しい匂いに、動悸が激しくなる。

《…これ、かごめの髪の…っ》

犬夜叉は激しく頭を振ると、別のボトルのポンプを連打して、頭と身体に乱暴に塗り付けた。

…香りが混ざり、頭が痛くなってきた。

「チッ」
再度舌打ちをして、ろくに流しもせずに、湯船にザブンと浸かる。

蛇口から出てくるお湯はすでにバスタブから溢れ、泡と一緒にそのまま排水溝へと
吸い込まれていく。
止め方もわからないまま、ぼんやりその様を眺めていた犬夜叉は、心、ここにあらず。

《…もうすぐ、かごめがこの場に入ってくる。
風呂場で、二人きり…。他には誰もいねぇみてぇだし…。…どうする…?…いいのか…?》

その、あり得ない状況を思うだけで、顔から汗が噴出してくる。

「…遅ぇ…。何やってんだ、かごめのやつ…。」

…実は、反面、待っていたりするのだが…。

「…だーーーーっ遅ぇぇっっ!!」

犬夜叉は勢いよく立ち上がると、泡だらけのまま風呂場を飛び出した。

 


■管理人コメント■

これも以前日記に書いていた妄想文をそのまま移動させたものです。
ありそでなさそでなお話ですね。
この先は、どうなるか…。
マッパで飛び出した犬、脱衣所にはタオルを巻いたかごちゃん。
さあ、どうなる(ああなるだろ?)。

原作の犬君なら
「…!っだーーーーーっなんてかっこしてやがんでぃっ!」
って、風呂場に逆戻りしそうな気がします。
かごちゃんは…
� 屐帖�っきゃーーーーっ!?そんな格好で出てこないでよ!バカーー!」
�◆屐帖帖文し�の下半身に注目…)お…お…おすわりぃーーー!!」
��「あ、今入るとこだったのよ^^どうしたの?泡だらけじゃない、ホラ、こっち来て」
…と、何事もないように犬夜叉の手を引いてシャワーを…って、あの部分の泡、流れちゃいますから!


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